【歌詞対訳】”Nothing Will Change” / Sharon Van Etten

2024年11月28日

フォースアルバム『アー・ウィー・ゼア』(Are We There, 2014)に収録。シャロン・ヴァン・エッテンは、前作『トランプ』(Tramp, 2012)まででアコースティックギターを中心としたシンプルなフォークサウンド、オーソドックスなバンドサウンドを確立していたが、このアルバムはさらに音楽的な深みを増した意欲作となっている。個人的には彼女の全作品のなかで一番リピートしているかも。"Maybe something will change"ではじまり"Nothing will change"という諦念にいきつくこの歌は、ただひたすら個人的であると同時に切ない。なんというか、クセになる切なさである。コーラスの “I will reach you / I will meet you"はほとんど祈りのように聞こえるし、じっさい彼女の曲の多くはパーソナルなものである一方で、どこかメディテイティヴ(瞑想的)で超越的なものを志向しているように感じる。これほど飾り気がなく純粋な感情表現ができる歌い手は僕は他にはあまり思いつかない。

“Nothing Will Change” / Sharon Van Etten

Maybe something will change

Maybe something will change

「ナッシング・ウィル・チェンジ(何も変わらない)」

たぶん何かが変わるかもしれない

たぶん何かが変わるかもしれない

Remember when you saw me on the street

And then you looked in my eyes?

You helped me with the tire change

It had been a while and I had thought that you’d forgotten 'bout me

I never could have forgotten you

通りで私を見かけて

それからじっと私の目を見たときのことを覚えてる?

タイヤ交換を手伝ってくれたよね

しばらくしてあなたは私のことなんか忘れてしまったんだと思った

私にはどうやったって忘れられるはずもなかった

I will reach you

I will reach you

I will meet you on your street

I won’t let you down

あなたに届く

きっとあなたに届く

あなたの通りできっとあなたに会える

決してがっかりさせたりしないよ

Maybe something will change

Maybe something will change

たぶん何かが変わるかもしれない

たぶん何かが変わるかもしれない

A couple years later when I saw you making western moves

And “pal"ing 'round but I still saw in you

You always believed in me and I always believed in you

Let’s not turn the page

数年後 あなたがウェスタン気取りで

友だち付き合いをしているのを見たけど 私にはあなただってわかった

あなたはいつだって私のことを信じていたし、私もいつだってあなたを信じていた

やり直すことはしないようにしよう

I will reach you

I will reach you

I will meet you on your street

I won’t let you down

あなたに届く

きっとあなたに届く

あなたの通りできっとあなたに会える

決してがっかりさせたりしないよ

I will meet you

I will meet you

I will meet you, on your street

I don’t wanna let you down

あなたに会える

きっとあなたに会える

あなたの通りできっとあなたに会える

がっかりさせたくないよ

Nothing will change

Nothing will change

Nothing will change

Nothing will change

何も変わらない

何も変わらない

何も変わらない

何も変わらない