【歌詞対訳】”Everyday I Write the Book” / Elvis Costello
8枚目のアルバム『パンチ・ザ・クロック』(Punch the Clock, 1983)に収録(エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズ名義)。コステロといえば、なにをそんなに怒ってるんですかと思わずツッコミをいれたくなるキレッキレの『ディス・イヤーズ・モデル』(This Year’s Model, 1978)が僕のフェイバリットだ。このころのイギリスはパンク・ムーヴメントの真っ最中であり、そのことはセックス・ピストルズが『勝手にしやがれ!!』(Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols)を世に放ったのが77年、ザ・クラッシュが歴史的な名盤『ロンドン・コーリング』(London Calling)を発表したのが79年というところからもわかる。ということで、コステロもその波に乗ってみたわけだが、彼がそのへんの単なるパンクロッカーでなかったことはその後のキャリアからして明らかである(余談だが、コステロとさだまさしはどうも僕のなかでイメージがかぶる)。10分くらいで書かれたというこの曲は、ポップス職人たるコステロからすれば朝飯前なのだろうけど、それにしては印象的だ。
“Everyday I Write the Book” (written by Elvis Costello)Don’t tell me you don’t know what love is
When you’re old enough to know better
When you find strange hands in your sweater
When your dreamboat turns out to be a footnote
I’m a man with a mission in two or three editions
「エヴリデイ・アイ・ライト・ザ・ブック」
あなたは愛というものを知らないなんて言わないでくれ
君がいまよりも物事の分別がつく年になったら
妙な手が君のセーターに入ってきたら
君の理想の男は単なる脚注だとわかったら
僕は二版か三版の使命をもった男だよ
And I’m giving you a longing lookEveryday, everyday, everyday
Everyday I write the book
僕は君をあこがれに満ちたまなざしで見ている
毎日、毎日、毎日
毎日、僕は本を書いている
Chapter one: we didn’t really get alongChapter two: I think I fell in love with you
You said you’d stand by me in the middle of chapter three
But you were up to your old tricks in chapters four, five and six
第一章:僕たちはぜんぜん気が合わなかった
第二章:君に恋してしまったみたいだ
わたしは第三章の中盤であなたのそばに立ってると君は言ったね
でも君はいつもの策略をたくらんでたんだよな、それが第四章、第五章、第六章だ
And I’m giving you a longing lookEveryday, everyday, everyday
Everyday I write the book
僕は君をあこがれに満ちたまなざしで見ている
毎日、毎日、毎日
毎日、僕は本を書いている
The way you walk, the way you talk and try to kiss meAnd laugh in four or five paragraphs
All your compliments and your cutting remarks
Are captured here in my quotation marks
君の歩き方、話し方に僕へのキスの仕方
笑い方 それらは四つか五つの段落に収まる
君のほめ言葉や辛辣な意見はみんな
この僕の引用符にとらえられてしまうのさ
And I’m giving you a longing lookEveryday, everyday, everyday
Everyday I write the book
僕は君をあこがれに満ちたまなざしで見ている
毎日、毎日、毎日
毎日、僕は本を書いている
Don’t tell me you don’t know the differenceBetween a lover and a fighter
With my pen and my electric typewriter
Even in a perfect world where everyone was equal
I’d still own the film rights and be working on the sequel
あなたは恋人と戦士の
違いがわからないなんて言わないでくれ
僕のペンと電動タイプライターがあれば
たとえ誰もが平等な世界であったとしても
僕はやっぱり映画化権を所有して続編にとりかかるだろうね
And I’m giving you a longing lookEveryday, everyday, everyday
Everyday I write the book
僕は君をあこがれに満ちたまなざしで見ている
毎日、毎日、毎日
毎日、僕は本を書いている
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