【歌詞対訳】”Wonderwall” / Oasis

セカンドアルバム『(ワッツ・ザ・ストーリー)モーニング・グローリー?』((What’s the Story) Morning Glory?, 1995)に収録。昨年まさかの再結成が報じられるやいなや、たちまちロック界の話題をさらい、ここ日本でも10月末の公演が決定しているオアシス。いまでもこれほどの影響力があるオアシス=the one that saves me, wonderwallな人たちはたくさんいるのだろう。以前、かれらのことをボロクソに書いたことがあるが、とりあげるだけこれは愛情のうらがえしなんだなと思ってもらえれば。

オアシスの歌詞を訳していて感じることは、けっきょく音楽の本質とは音なのであって、詞ではないんだなということ。この歌の隠された意味とか、そういった分析はそれこそ世界中のオアシス・ファンがやってくれていると思うので僕がつけくわえることは何もない。しかしこんな親しみやすい曲を作ってしまうあたり、ノエル・ギャラガーが稀代のメロディーメーカーであることはまず疑いようがない事実といっていいだろう。

トラヴィスの"Writing to Reach You"の冒頭のコード進行がこの曲とまったく同じなのは有名な話だが、個人的に"What’s a wonderwall, anyway?"という一節がツボにはまる。おいおいフラン・ヒーリーよ、わかってないんかいと(笑)。しかしこれはファンを含めてだれもが思っていることをさらっと言っているから笑えるのである。ちなみにビートルズとの関連はというと、ジョージ・ハリスンの『不思議の壁』(Wonderwall Music, 1968)からタイトルが取られているということで、いつものビートルズ・オマージュもちゃんとなされている。もとはといえばこれも1968年の映画『ワンダーウォール』(Wonderwall)のサントラ作品であり、監督のジョー・マソットも将来こんなwonderwall現象が起きるとは夢にも思っていなかっただろう。

“Wonderwall” (written by Noel Gallagher)

Today is gonna be the day

That they’re gonna throw it back to you

By now, you should’ve somehow

Realised what you gotta do

I don’t believe that anybody

Feels the way I do about you now

「ワンダーウォール」(不思議の壁)

今日はきっとそれが君のところに

投げかえされる日になる

いまごろ、君はどうにかして自分のしなくちゃいけないことに

気づいているべきだったんだ

いま俺は君のことをこんなふうに感じている

だれも同じようには感じないと思うな

Backbeat, the word is on the street

That the fire in your heart is out

I’m sure you’ve heard it all before

But you never really had a doubt

I don’t believe that anybody

Feels the way I do about you now

バックビート、君の心の火は消えてしまったと

うわさになっているよ

きっと君はもう聞いたことがあるはずさ

でもいっさい疑いはしなかったんだな

いま俺は君のことをこんなふうに感じている

だれも同じようには感じないと思うな

And all the roads we have to walk are winding

And all the lights that lead us there are blinding

There are many things that I would like to say to you

But I don’t know how

俺たちが歩いていかなくちゃいけないすべての道は曲がりくねっていて

俺たちをそこへと導くすべての光は目をくらませる

君に伝えたいことはたくさんあるのに

どうやったらいいかわからないんだ

Because maybe

You’re gonna be the one that saves me

And after all

You’re my wonderwall

だって君はたぶん

俺を救うその人になるのだから

そしてけっきょくは

君が俺のワンダーウォールなんだ

Today was gonna be the day

But they’ll never throw it back to you

By now, you should’ve somehow

Realised what you’re not to do

I don’t believe that anybody

Feels the way I do about you now

今日がその日になるはずだった

でもそれは決して君のところに投げかえされはしない

いまごろ、君はどうにかして自分のしちゃいけないことに

気づいているべきだったんだ

いま俺は君のことをこんなふうに感じている

だれも同じようには感じないと思うな

And all the roads that lead you there were winding

And all the lights that light the way are blinding

There are many things that I would like to say to you

But I don’t know how

君をそこへと導くすべての道は曲がりくねっていたし

道を照らすすべての光は目をくらませる

君に伝えたいことはたくさんあるのに

どうやったらいいかわからないんだ

I said maybe

You’re gonna be the one that saves me

And after all

You’re my wonderwall

I said maybe (I said maybe)

You’re gonna be the one that saves me

And after all

You’re my wonderwall

言っただろ 君はたぶん

俺を救うその人になるんだと

そしてけっきょくは

君が俺のワンダーウォールなんだ

言っただろ 君はたぶん

俺を救うその人になるんだと

そしてけっきょくは

君が俺のワンダーウォールなんだ

I said maybe (I said maybe)

You’re gonna be the one that saves me (That saves me)

You’re gonna be the one that saves me (That saves me)

You’re gonna be the one that saves me (That saves me)

言っただろ たぶん

君は俺を救うその人になるんだと

君は俺を救うその人になるんだと

君は俺を救うその人になるんだと