平野啓一郎『ある男』(文春文庫、2021)

都城市で開催された平野啓一郎氏の講演会について書いたが、宮崎なので当然『ある男』の舞台設定のこともちらっと話に出てきた。なんでも、平野氏は執筆に際して西都に取材に訪れたのだが、文房具屋は市内に2軒しかなく、はっきり書いてしまうと関係者 ...
平野啓一郎の講演会「自己の多様性を生きる」感想

昨日2月17日(土)に都城市総合文化ホール(MJホール)で開催された平野啓一郎氏の講演会に参加してきた。この年末年始にかけて『マチネの終わりに』を読んでこの作家にはまり、いたく感銘を受けていたから行かない手はないと思ったのだった。本日 ...
平野啓一郎『マチネの終わりに』(文春文庫、2019)

この年末年始に今さらながら平野啓一郎の『マチネの終わりに』を読んでみた。物語らしい物語があまり書かれなくなってきているこの時代に、小手先のテクニックではなくあくまでも物語の面白さで勝負する潔いタイプの作品で、読んでいてかなり引き込まれ ...