映画『ノルウェイの森』メモ
トラン・アン・ユン監督の映画『ノルウェイの森』(2010)をひさびさに見返してみた。村上春樹原作の映画化としては2021年の『ドライブ・マイ・カー』がけっこうよかったのでいつかこちらも再視聴してみようと思っていたのだが、それから3年近 ...
村上春樹『街とその不確かな壁』(新潮社、2023年)その2
『街とその不確かな壁』について:その2
前回の考察のつづき。村上春樹の長篇はどれも「この世界とは何なのか」という問いがその核に位置していると思うのだが、『街』のように現実世界と非現実世界をいったりきたりする構成はそういった ...
村上春樹『街とその不確かな壁』(新潮社、2023年)その1
『街とその不確かな壁』について:その1
本当はずっと前に読み終えていたのだが、書くのが延び延びになってしまった。2017年の『騎士団長殺し』以来となる村上春樹の新作書きおろし長篇『街とその不確かな壁』を読んで感じたこと・考 ...
加藤典洋『村上春樹は、むずかしい』(岩波新書、2015)
2022年のノーベル文学賞はフランスの作家アニー・エルノーが受賞し、日本の村上春樹は今年も受賞を逃した。何ということもない毎年の恒例行事。マスコミやらハルキストやらが騒ぎ立てているだけで、村上本人がどう思っているのかはよくわからない。 ...