タリアイ・ヴェーソス『氷の城』(朝田千惠/アンネ・ランデ・ペータス訳、国書刊行会、2022年)
「ああ、これはすごい小説だ!」というのではなく、最初はうすぼんやりとしていた光景が、辛抱づよくカメラをのぞきこんでいるうちにすこしずつ像を結んでいく、そんな確かさをそなえた小説である。
学生のころはとにかくたくさん小説のこ ...
気が向いたときにだけ洋楽の歌詞対訳をしたり、雑文を書いたり、読んだ本の紹介をしたりするブログ。
「ああ、これはすごい小説だ!」というのではなく、最初はうすぼんやりとしていた光景が、辛抱づよくカメラをのぞきこんでいるうちにすこしずつ像を結んでいく、そんな確かさをそなえた小説である。
学生のころはとにかくたくさん小説のこ ...