【歌詞対訳】”I’ll Still Destroy You” / The National
7枚目のアルバム『スリープ・ウェル・ビースト』(Sleep Well Beast, 2017)からの4thシングル。ザ・ナショナル史上もっともレディオヘッドっぽい曲でもある。マットとカリンのあいだにはアイラ(Isla)という娘がいるが、この歌詞のインスピレーション源は彼女なのではないか。「これはまるで君の妹の親友たちみたいだ」の節がとにかく好きだ。リリカルでノスタルジックで、あたたかみがある。毎朝5時に同じ行を読みつづけ、ライターが見つからず気が狂ってしまいそうな歌い手。マットはつねに歌詞の中で家族との関係が壊れてしまう恐怖と戦っているように思える。
“I’ll Still Destroy You" (written by Aaron Dessner, Matt Berninger and Bryce Dessner)It’s so easy to set off
The molecules and the caplets
They all have something against me
Nothing I do makes me feel different
「アイル・スティル・デストロイ・ユー」
分子とカプレットを
飛ばすのはすごく簡単だ
それらはみな何か僕に逆らうものがある
何をしても気分は変わらない
This one’s like your sister’s best friendsIn a bath calling you to join them
Can’t avoid them
This one’s like your mother’s arms
When she was young and sunburned in the ’80s
It lasts forever
これはまるで君の妹の親友たちみたいだ
お風呂に入っていて、いっしょに入ろうって呼びかけてるんだ
避けることはできないね
これはまるで君のお母さんの両腕みたいだ
80年代の、若くて日焼けしてた頃の
永遠に続くんだ
The more level they have meThe more I cannot stand me
I have helpless friendships
And bad taste in liquids
それらが僕を冷静にすればするほど
僕は自分に耐えられなくなる
僕にあるのは救いがたい友情と
液体の苦い味
This one’s like the wildernessWithout the world I’m gonna miss
Those longs nights with the windows open
I keep re-reading the same lines
Always up at 5:00 am every morning
Like a baby
これはまるで荒れ野みたいだ
世界がなくなったら、窓をあけて
僕はあの長い夜を恋しく思うだろう
毎朝きまって5時に
僕は同じ行を繰り返し読み続ける
赤ん坊みたいに
It’s just the lights coming onIt’s just the lights coming on
それはただの近づいてくる光
それはただの近づいてくる光
I have no positionsNo point of view or vision
I’m just trying to stay in touch with
Anything I’m still in touch with
僕には立ち位置がない
視点も見通しも
まだふれていられるものすべてに
ただふれていようとしているだけだ
The sky is getting whiteI can’t find a lighter anywhere I’m going crazy
But I’m not crazy
Put your heels against the wall
I swear you got a little bit taller since I saw you
I’ll still destroy you
空が白みはじめる
どこにもライターが見つからなくて、僕は頭がおかしくなっていく
でも頭がおかしくなんかない
かかとを壁につけてごらんよ
最後にあったときからほんのちょっとだけ背が伸びたね
僕はまだ君を台無しにしてしまうだろう
It’s just the lights coming onIt’s just the lights coming on
それはただの近づいてくる光
それはただの近づいてくる光
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