【歌詞対訳】”Weird Goodbyes (feat. Bon Iver) / The National
10枚目のアルバム『ラフ・トラック』(Laugh Track, 2023)に収録。もともと2022年8月22日にボン・イヴェールをフィーチャーする形でシングルとしてリリースされていた曲で、音じたいは『スリープ・ウェル・ビースト』の頃の打ち込みと『アイ・アム・イージー・トゥー・ファインド』の柔らかな質感を組み合わせたような感じ。出だしの"Memorize the bathwater, memorize the air"というフレーズを最初に聞いたときは、急に自分の英語能力がゼロになってしまったような気がした。単語どうしの新奇な組み合わせによって言語の意味を解体しつつ、エモーショナルな表現を追求していくのがマット・バーニンガーの作詞だが、近作ではそれにさらに磨きがかかっているように思う。
“Weird Goodbyes (feat. Bon Iver)” (written by Aaron Dessner and Matt Berninger)Memorize the bathwater, memorize the air
There’ll come a time I’ll wanna know I was here
Names on the doorframes, inches and ages
Handprints in concrete, at the softest stages
「ウィアード・グッバイズ(いくつもの奇妙なさよなら)」
浴槽のお湯を記憶する、空気を記憶する
自分がここにいたということを知りたくなる時がやってくるだろう
ドア枠に書かれた名前、身長、年齢
コンクリートにつけられた手形 まだ一番柔らかい段階の
I don’t know why I don’t try harderI feel like throwing towels into water
わからない どうして僕はもっと頑張らないのだろう
水にタオルを投げ込みたい気分だ
Get it down to nothing, everything that mattersFever flashes, eyelashes and traffic patterns
Humidity, history, chemistry and panic
Swimsuits in windows of electric minivans
何でもないものに、意味のあるすべてのものにしよう
熱のほてり、まつげ それに周場経路
湿度、歴史、化学 それにパニック
EVミニヴァンの窓の水着
I don’t know why I don’t try harderI’ve been going down some, some strange water
わからない どうして僕はもっと頑張らないのだろう
なにか奇妙な水を下りつづけている
Move forward now, there’s nothing to doCan’t turn around, I can’t follow you
Your coat’s in my car, I guess you forgot
It’s crazy the things we let go of
さあ前へ進もう、何もやることはない
振り向くことはできない、君を追うこともできない
君のコートは僕の車の中さ、忘れちゃったかな
クレージーだよ 僕らが手放したものたち
It finally hits me, a mile’s driveThe sky is leaking, my windshield’s crying
I’m feeling sacred, my soul is stripped
Radio’s painful, the words are clipped
The grief, it gets me, the weird goodbyes
My car is creeping, I think it’s dying
I’m pulling over until it heals
I’m on a shoulder of lemon fields
ようやく思い至る、1マイルのドライブをしようと
空は漏れ出していて、フロントガラスは泣いている
神聖な気分だ、魂は剥き出しになっている
ラジオは痛みに満ちている、言葉はそっけない
悲しみ、それは僕をとらえる、いくつもの奇妙なさよなら
車はゆっくりと進んでいる、停まりかけているのだろう
癒えるまでずっと片側に寄せている
僕はレモン畑の路肩にいる
What was I even leaving forI keep going back and forth
I think now I’m about to see
Didn’t know how sad it’d be
いったい何のために出て行こうとしていたのか
僕は行ったり戻ったりし続けている
でも今にもつかめそうな気がするんだ
それがどんなに悲しいことかわからなかった
Memorize the bathwater, memorize the airThere’ll come a time I’ll wanna know I was here
Names on the doorframes, inches and ages
Handprints in concrete, at the softest stages
浴槽のお湯を記憶する、空気を記憶する
自分がここにいたということを知りたくなる時がやってくるだろう
ドア枠に書かれた名前、身長、年齢
コンクリートにつけられた手形 まだ一番柔らかい段階の
I don’t know why I don’t try harderI feel like throwing towels into water
わからない どうして僕はもっと頑張らないのだろう
水にタオルを投げ込みたい気分だ
Move forward now, there’s nothing to doCan’t turn around, and I can’t follow you
Your coat’s in my car, I guess you forgot
It’s crazy the things we let go of
さあ前へ進もう、何もやることはない
振り向くことはできない、君を追うこともできない
君のコートは僕の車の中さ、忘れちゃったかな
クレージーだよ 僕らが手放したものたち
It finally hits me, a mile’s driveThe sky is leaking, my windshield’s crying
I’m feeling sacred, my soul is stripped
Radio’s painful, the words are clipped
The grief, it gets me, and the weird goodbyes
My car is creeping, I think it’s dying
I’m pulling over until it heals
I’m on a shoulder of lemon fields
ようやく思い至る、1マイルのドライブをしようと
空は漏れ出していて、フロントガラスは泣いている
神聖な気分だ、魂は剥き出しになっている
ラジオは痛みに満ちている、言葉はそっけない
悲しみ、それは僕をとらえる、いくつもの奇妙なさよなら
車はゆっくりと進んでいる、停まりかけているのだろう
癒えるまでずっと片側に寄せている
僕はレモン畑の路肩にいる
The grief, it gets me, the weird goodbyesMy car is creeping, I think it’s dying
I’m pulling over until it heals
I’m on a shoulder of lemon fields
悲しみ、それは僕をとらえる、いくつもの奇妙なさよなら
車はゆっくりと進んでいる、停まりかけているのだろう
癒えるまでずっと片側に寄せている
僕はレモン畑の路肩にいる
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