【歌詞対訳】”Conversation 16″ / The National

2024年2月7日

5枚目のアルバム『ハイ・ヴァイオレット』(High Violet, 2010)に収録。スルメ曲である。聴けば聴くほどに音楽的滋養がしみだしてくる。「カンバセーション16」という無機質なタイトルは、たとえばR.E.M.の「ドライバー8」("Driver 8″)を想起させるのだけど、ティーンエイジャーの頃にそういうインディーロックを聴いて育ったであろうマット・バーニンガーが日常生活を作り物や演劇のような空疎なものとして表現する感性を持っているのは何ら不思議ではない(その後R.E.M.は2001年に「イミテーション・オブ・ライフ」("Imitation of Life")を収録したアルバム『リヴィール』(Reveal)を発表し、同じ年にザ・ナショナルはアルバムデビューを果たしている)。ビデオの内容は僕にはうまく理解できないのだけれど、日常の演劇性というか、言葉のやり取りがもはやその個性を失って「会話16」みたいに中身ではなく数字でしか区別されなくなるような状況を表しているのではないかと思う。"I was afraid, I’d eat your brains / Cause I’m evil"は身の毛がよだつ一節ですばらしい。

“Conversation 16” (written by Aaron Dessner, Matt Berninger and Carin Besser)

I think the kids are in trouble

Do not know what all the troubles are for

Give them ice for their fevers

You’re the only thing I ever want anymore

「カンバセーション16」

子どもたちは困っていると思う

そんなすべての困難が何のためにあるのかわからない

熱を冷ますために氷をあげてほしい

最近ずっとほしいと思えるのは君だけなんだよ*

anymoreは肯定文で使うと「近頃、最近」という意味の口語になる。

Live on coffee and flowers

Try not to wonder what the weather will be

I figured out what we’re missing

I tell you miserable things after you are asleep

コーヒーと花で生きている

天気はどうなるのだろうとか考えないようにする

僕らが何を逃しつつあるのかやっとわかった

君が眠ったら みすぼらしいことを教えてあげるよ

Now we’ll leave the silver city 'cause all the silver girls

Gave us black dreams

Leave the silver city 'cause all the silver girls

Everything means everything

さあシルバーシティを出ていこう

すべてのシルバーガールたちが僕らに黒い夢をもたらしたのだから

シルバーシティを出て行こう なぜってすべてのシルバーガールたちが…

すべてというのはつまり、すべてなんだよ

It’s a Hollywood summer

You’d never believe the shitty thoughts I think

Meet our friends out for dinner

When I said what I said, I didn’t mean anything

ハリウッドの夏だ

僕が考えるくだらない考えを君は信じない

ディナーを求めて僕らの友人たちに会う

言ったことを言ったとき、僕は何も言いたくなかった

We belong in a movie

Try to hold it together 'til our friends are gone

We should swim in a fountain

Do not want to disappoint anyone

僕らは映画の中にいる

僕らの友人たちがいなくなるまでしっかり一つにしていよう

泉を泳ぐべきだ

誰も失望させたくない

Now we’ll leave the silver city 'cause all the silver girls

Gave us black dreams

Leave the silver city to all the silver girls

Everything means everything

さあシルバーシティを出ていこう

すべてのシルバーガールたちが僕らに黒い夢をもたらしたのだから

シルバーシティを出て行こう なぜってすべてのシルバーガールたちが…

すべてというのはつまり、すべてなんだよ

I was afraid, I’d eat your brains

I was afraid, I’d eat your brains

'Cause I’m evil

'Cause I’m evil

僕は恐れていた 君の脳を食べてしまうんじゃないかって

僕は恐れていた 君の脳を食べてしまうんじゃないかって

だって僕は悪だから

だって僕は悪だから

I’m a confident liar

Had my head in the oven so you’d know where I’ll be

I’ll try to be more romantic

I wanna believe in everything you believe

僕は自信に満ちた嘘つきだ

僕の居場所が君にわかるようにオーブンに頭を突っ込んだ*

もっとロマンティックになってみよう

君が信じるあらゆるものが存在するのだと思いたい

*アメリカの詩人であり小説家だったシルヴィア・プラスを連想させる。彼女は30歳でオーブンに頭を突っ込んでガス自殺した。

I was less than amazing

Do not know what all the troubles are for

Fall asleep in your branches

You’re the only thing I ever want anymore

僕はちっともアメージングじゃなかった

そんなすべての困難が何のためにあるのかわからない

君の枝のなかで眠りに落ちたい

最近ずっとほしいと思えるのは君だけなんだよ

Now we’ll leave the silver city 'cause all the silver girls

Gave us black dreams

Leave the silver city to all the silver girls

Everything means everything

さあシルバーシティを出て行こう

すべてのシルバーガールたちが僕らに黒い夢をもたらしたのだから

シルバーシティをすべてのシルバーガールたちにゆだねよう

すべてというのはつまり、すべてなんだよ

I was afraid, I’d eat your brains

I was afraid, I’d eat your brains

'Cause I’m evil

‘Cause I’m evil

'Cause I’m evil

僕は恐れていた 君の脳を食べてしまうんじゃないかって

僕は恐れていた 君の脳を食べてしまうんじゃないかって

だって僕は悪だから

だって僕は悪だから

だって僕は悪だから