【歌詞対訳】”Every Breath You Take” / The Police
5枚目のアルバム『シンクロニシティー』(Synchronicity, 1983)に収録。80年代を代表する一曲といって差し支えないと思うが、この曲が純粋なラブソングでないことはもはや多くの人の知るところとなっている。watchは「見つめる」だけでなく文脈によっては「見張る」「監視する」という意味にもなるし、bondという言葉にしてもポジティヴな解釈だと「絆」や「結束」、ネガティヴな解釈だと「束縛」を表す。聞き方によってどちらとも取れる言葉をスティングはうまく配置している。だから「見つめていたい」というベタな邦題はこの歌のラブソング的な側面にしかスポットライトを当てていないのでミスリーディングだと思う。ポジティヴでもありネガティヴでもある、考えてみれば、恋愛は本質的にはそのようなものだろう。周りが見えなくなるほど熱をあげようと、疑念や不信感から監視やストーカー行為をしようと、関心のすべてを相手に向けているという点で何ら変わるところはないのである。
“Every Breath You Take"(作詞・作曲:Sting)
Every breath you take
And every move you make
Every bond you break
Every step you take
I’ll be watching you
「エヴリ・ブレス・ユー・テイク」
きみが息をするたびに
きみが身動きをするたびに
きみがつながりを断つたびに
きみが一歩を踏み出すたびに
僕はきみのことをじっと見ているよ
Every single day
And every word you say
Every game you play
Every night you stay
I’ll be watching you
一日そしてまた一日
きみが言葉を発するたびに
きみがゲームをプレイするたびに
きみが夜を過ごすたびに
僕はきみのことをじっと見ているよ
Oh, can’t you see
You belong to me?
How my poor heart aches
With every step you take?
ああ、わからないのかい?
きみは僕のものだということが
きみが一歩を踏み出すたびに
僕のあわれな心がどんなに痛むことか?
Every move you make
And every vow you break
Every smile you fake
Every claim you stake
I’ll be watching you
きみが身動きをするたびに
きみが誓いを破るたびに
きみが偽りの笑顔を浮かべるたびに
きみが申し立てをするたびに
僕はきみのことをじっと見ているよ
Since you’ve gone, I’ve been lost without a trace
I dream at night, I can only see your face
I look around, but it’s you I can’t replace
I feel so cold and I long for your embrace
I keep crying, baby, baby, please
きみがいなくなってから、僕はすっかり途方に暮れている
夜、夢を見るけれど、見えるのはきみの顔ばかり
まわりを見渡してみても、取り替えがきかないのはきみなんだ
とても寒いよ、きみの抱擁を待ち望んでいる
僕は泣き続けているんだ、ベイビー、ベイビー、お願いだ
*without (a) trace 跡かたもなく、完全に
Oh, can’t you see
You belong to me?
How my poor heart aches
With every step you take?
ああ、わからないのかい?
きみは僕のものだということが
きみが一歩を踏み出すたびに
僕のあわれな心がどんなに痛むことか?
Every move you make
And every vow you break
Every smile you fake
Every claim you stake
I’ll be watching you
Every move you make
Every step you take
I’ll be watching you
きみが身動きをするたびに
きみが誓いを破るたびに
きみが偽りの笑顔を浮かべるたびに
きみが申し立てをするたびに
僕はきみのことをじっと見ているよ
きみが身動きをするたびに
きみが一歩を踏み出すたびに
僕はきみのことをじっと見ているよ
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