【歌詞対訳】”Losing My Religion” / R.E.M.

2024年2月7日

7枚目のアルバム『アウト・オブ・タイム』(Out of Time, 1991)に収録。イギリスにザ・スミスがいるとすればアメリカにはR.E.M.がいる。どちらも80年代に出てきて、ひとクセもふたクセもあるひねくれたポップソングで鬱屈した若者やコアな音楽ファンを魅了し続けた。こういったバンドの作品はタイムレスな価値をもっているから、何十年かあとになって聞き直してみても、きっと僕の気持ちにぴったり寄り添ってくれるだろうと思う。このブログではいろんな曲を取り上げているけれど、これからの世代の人たちが偶然発見して静かに心の琴線にふれる音楽はこういうものであってほしい。古き良きアメリカのカントリーロックがパンクやニューウェーブ、フォークとこれ以上はないほど理想的な形で結びついている。マイケル・スタイプの歌詞はつかみどころがなくて、わかったと思った次の瞬間にはその理解がばらばらにほどけていくような、謎めいた魅力をもっている。スタイプによれば、"lose one’s religion"というのはアメリカ南部特有の表現であり、この曲はポリスの"Every Breath You Take"にインスパイアされた、報われない愛についての歌ということだ。そういわれてみれば確かにそうかもとなるが、いやはや、これがラブソングだとは……。

“Losing My Religion" (Written by Bill Berry, Peter Buck, Mike Mills, Michael Stipe)

Life is bigger

It’s bigger than you

And you are not me

The lengths that I will go to

The distance in your eyes

Oh no, I’ve said too much

I set it up

「ルージング・マイ・リリジョン」

人生は大きい

それは君よりも大きくて

君は僕ではない

僕が行くことになる道のり

君の瞳のなかの隔たり

ああしまった、言いすぎてしまった

やってしまったよ

That’s me in the corner

That’s me in the spotlight

Losing my religion

Trying to keep up with you

And I don’t know if I can do it

Oh no, I’ve said too much

I haven’t said enough

I thought that I heard you laughing

I thought that I heard you sing

I think I thought I saw you try

それは隅に立たされた僕

それはスポットライトに照らされた僕

取り乱しそうになりながらも*

君についていこうとしている

やれるかどうかわからない

ああしまった、言いすぎてしまった

まだ言い足りてはいない

君が笑っているのが聞こえる気がしたんだ

君が歌うのが聞こえるのが気がしたんだ

君がやろうとしているのが見えた、そんな気がしたように思うんだ

*直訳すれば「自らの信条(宗教)を失う」だが、英語版ウィキペディアによると"losing one’s temper or civility"(かっとなったり礼節を欠いたりすること)、"feeling frustrated and desperate"(フラストレーションを感じて自暴自棄になること)を意味するフレーズとして南部では用いられるらしい。

Every whisper

Of every waking hour I’m

Choosing my confessions

Trying to keep an eye on you

Like a hurt lost and blinded fool

Oh no, I’ve said too much

I set it up

目を覚ます一つひとつの時間の

一つひとつのため息 僕は

自分の告白を注意深く選んでいる

君から目を離さないようにしている

まるで傷ついて途方に暮れて目の見えなくなったおろか者みたいに

ああしまった、言いすぎてしまった

やってしまったよ

Consider this

The hint of the century

Consider this

The slip that brought me

To my knees failed

What if all these fantasies

Come flailing around

Now I’ve said too much

I thought that I heard you laughing

I thought that I heard you sing

I think I thought I saw you try

よく考えてみる

世紀の手がかりのことを

よく考えてみる

僕を屈服させることになった

間違いをのことを

こうしたすべての空想が

めちゃくちゃに動き回るようになったらどうしたらいいだろう

言いすぎてしまったよ

君が笑っているのが聞こえる気がしたんだ

君が歌うのが聞こえるのが気がしたんだ

君がやろうとしているが見えた、そんな気がしたように思うんだ

But that was just a dream

That was just a dream

でもそれはただの夢だったんだ

ただの夢だった