【歌詞対訳】”Red” / Taylor Swift

2024年2月7日

4枚目のアルバム『レッド』(Red, 2012)のタイトルトラック。再録盤もある。前回ザ・ナショナルの"The Alcott (feat. Taylor Swift)"を訳してみたので、ついでに。代表曲のひとつであり、自らの失恋を直喩や色彩で表現した歌詞はリアリティにあふれている。

世界的なポップアイコンたるテイラー・スウィフトのプロフィールについてはもはや説明不要なので、個人的に思うところを書いておく。僕がテイラーをはじめて自分の意志で聴いたのは5枚目の『1989』(1989, 2014)だったが、流行っているからまあチェックしとくか、みたいな消極的な理由からだった。ポップアルバムとしてはとてもよくできていて、なるほど、これは売れますわという感じ。それ以上でもそれ以下でもない。自分の中で評価が変わったのは2020年の『フォークロア』(folkloreからだ。アーロン・デスナーがプロデュースに関わっており、アメリカン・インディーロックの重鎮たるザ・ナショナルとの結びつきを得たのもこの頃。僕はザ・ナショナルのファンだが、そのことを抜きにしても、このアルバムはすばらしい。一つひとつの楽曲で表現されている感情は純粋そのもので、これはポップスターの頂点に上り詰めた人がやることではないし、できることでもない。これはむしろインディーファンに歓迎される作風であり、それまでのポップ路線が好きだった人たちはだいぶん離れていったんじゃないかとか思うけれども。

“Red” (Written by Taylor Swift)

Loving him is like driving a new Maserati

Down a dead-end street

Faster than the wind, passionate as sin,

Ending so suddenly

Loving him is like trying to change your mind

Once you’re already flying through the free fall

Like the colors in autumn, so bright, just

Before they lose it all

彼を愛するのは新車のマセラティで

行き止まりになっている通りを駆けていくのに似ている

風よりも速く、罪のように情熱的で、

とつぜん終わりを迎える

彼を愛するのは

すでに自由落下に踏み切っている人の

考えを変えさせようとするのに似ている

すべてを失ってしまう直前の

とても輝かしい秋の色のよう

Losing him was blue, like I’d never known

Missing him was dark gray, all alone

Forgetting him was like trying to know

Somebody you never met

But loving him was red

Loving him was red

彼を失うのはブルーだった、いま初めて知る気持ち

彼を恋しく思うのはダークグレーだった、まったくの一人ぼっち

彼を忘れるのは会ったこともない誰かを

知ろうとするみたいだった

でも彼を愛するのはレッドだった

彼を愛するのはレッドだった

Touching him was like realizing all you ever wanted

Was right there in front of you

Memorizing him was as easy as knowing all the words

To your old favorite song

Fighting with him was like trying to solve a crossword

And realizing there’s no right answer

Regretting him was like wishing you never found out

That love could be that strong

彼に触れるのはずっと求めていたすべてのものが

まさに目の前にあると気づくのに似ていた

彼を記憶するのは慣れ親しんだ大好きな歌の

歌詞を知っているのと同じくらい簡単だった

彼とケンカするのはクロスワードパズルを解こうとして

正しい答えなどないのだと気づくのに似ていた

彼を後悔するのは愛がこんなにも強くなりうるということを

知りたくないと願うのに似ていた

Losing him was blue, like I’d never known

Missing him was dark gray, all alone

Forgetting him was like trying to know

Somebody you never met

But loving him was red

Oh, red

Burning red

彼を失うのはブルーだった、いま初めて知る気持ち

彼を恋しく思うのはダークグレーだった、まったくの一人ぼっち

彼を忘れるのは会ったこともない誰かを

知ろうとするみたいだった

でも彼を愛するのはレッドだった

そう、レッド

燃えるような赤色レッド

Remembering him comes in flashbacks and echoes

Tell myself it’s time now gotta let go

But moving on from him is impossible

When I still see it all in my head

In burning red

Burning, it was red

彼の記憶はフラッシュバックとエコーとともにやってくる

もう終わりにしないといけない時間だと自分に言い聞かせる

でも彼から先に進んでいくことは不可能なんだ

いまでも頭のなかにはっきりと見えるのだから

燃えるような赤色に包まれて

燃えている、それはレッドだった

Oh, losing him was blue, like I’d never known

Missing him was dark gray, all alone

Forgetting him was like trying to know

Somebody you never met

‘Cause loving him was red

Yeah, yeah, red

Burning red

ああ、彼を失うのはブルーだった、いま初めて知る気持ち

彼を恋しく思うのはダークグレーだった、まったくの一人ぼっち

彼を忘れるのは会ったこともない誰かを

知ろうとするみたいだった

だって彼を愛するのはレッドだったから

そうよ、レッド

燃えるような赤色レッド

And that’s why he’s spinning ‘round in my head

Comes back to me, burning red

Yeah, yeah

His love was like driving a new Maserati down

a dead-end street

だから彼はわたしの頭のなかをぐるぐるまわっている

私のもとへ戻ってくる、赤く燃えながら

そうよ

彼の愛は新車のマセラティで

行き止まりになっている通りを駆けていくみたいだった

歌詞対訳Red,Taylor Swift

Posted by Kenny