【歌詞対訳】”Longer” / Dan Fogelberg

2024年2月7日

6枚目のアルバム『フェニックス』(Phoenix, 1979)に収録。前回スフィアン・スティーヴンズの「七月四日」("Fourth of July")を訳してみたが、彼はイリノイ州を讃えるアルバムを制作してもいる。ということで今度はイリノイ州が生んだ叙情詩人、ダン・フォーゲルバーグ(1951~2007)を取り上げる(無理矢理感がすごい)。Fogel=Vogelはドイツ語で「鳥」、Bergは「山」なのでもし彼が日本人だったら鳥山という姓を名乗っているだろう。本当はスウェーデン系らしいが、まあドイツ語もスウェーデン語も同じゲルマン語なのでだいたい合っているはずだ(適当)。仮定法で書かれた歌詞といえば僕はなぜか決まってビートルズの「恋をするなら」("If I Needed Someone")を思い浮かべるのだけれど、比較級で書かれた歌詞といえばこの「ロンガー」一択である。こんな純朴な歌が受け入れられていた時代があったんだなあとしみじみ思う。

“Longer" (Written by Dan Fogelberg)

Longer than there’ve been fishes in the ocean

Higher than any bird ever flew

Longer than there’ve been stars up in the heavens

I’ve been in love with you

海に魚たちがいるよりも長く

今までに飛んだどんな鳥よりも高く

空高く星がきらめいているよりも長く

僕は君に恋している

Stronger than any mountain cathedral

Truer than any tree ever grew

Deeper than any forest primeval

I am in love with you

どんな山の大聖堂よりも強く

今までに育ったどんな木よりもいつわりなく

どんな原始林よりも深く

僕は君に恋している

I’ll bring fire in the winters

You’ll send showers in the springs

We’ll fly through the falls and summers

With love on our wings

冬にはかがり火を持ってこよう

春には君は通り雨をもたらす

秋と夏を飛んでいこう

僕たちの翼に愛をのせて

Through the years as the fire starts to mellow

Burning lines in the book of our lives

Though the binding cracks and the pages

Start to yellow

I’ll be in love with you

I’ll be in love with you

歳月が過ぎ 炎が僕たちの人生の本の燃える一節

に円熟味を加えはじめる

装丁は破れて ページは

黄ばみはじめるけれど

僕はきっと君に恋するだろう

僕はきっと君に恋するだろう

Longer than there’ve been fishes in the ocean

Higher than any bird ever flew

Longer than there’ve been stars up in the heavens

I’ve been in love with you

I am in love with you

海に魚たちがいるよりも長く

今までに飛んだどんな鳥よりも高く

空高く星がきらめいているよりも長く

僕は君に恋している

いま僕は君に恋している