【歌詞対訳】”Heart of Gold” / Neil Young

2024年2月7日

4枚目のアルバム『ハーヴェスト』(Harvest, 1972)に収録。シングルカットされ、ニールにとっては初の、そして唯一の全米ナンバーワンヒットとなった。アルバム制作時、ニールは背中の怪我によりエレクトリック・ギターを弾けず、そのためアコースティック・ギター主体のサウンドになったという。厚みを出すためにバッキングボーカルで参加しているのはジェームズ・テイラーとリンダ・ロンシュタット。なかなかに豪華である。"heart of gold"は直訳すると「黄金の心」だが、そうではなくて実際は「とても優しい性格(気性)」といった意味。ニールは歌い手をminer(坑夫)に設定することで、この表現の二重性をうまく活かしている。またそれ以外にもダブルミーニングと思われるフレーズが散見されるので、訳していてとても興味深かった。

“Heart of Gold" (Written by Neil Young)

I want to live, I want to give

I’ve been a miner for a heart of gold

It’s these expressions I never give

That keep me searching for a heart of gold

And I’m getting old

俺は生きたい、俺は与えたい

俺は黄金の心を探している坑夫だ

俺が決して表さないのはこういう感情だ

そいつが俺に黄金の心をたえず探させる

そして俺は年老いていく

Keep me searching for a heart of gold

And I’m getting old

俺に黄金の心を探させる

そして年老いていく

I’ve been to Hollywood, I’ve been to Redwood

I crossed the ocean for a heart of gold

I’ve been in my mind, it’s such a fine line

That keeps me searching for a heart of gold

And I’m getting old

ハリウッドに行ったことがある、レッドウッドにも 

黄金の心を求めて海を渡りさえした

正気だぜ、それはかなり微妙な境界線だが*

そいつが俺に黄金の心をたえず探させる

そして年老いていく

*英語は基本的に語尾が子音で終わる言語のため、mind [máɪnd]とmine [máɪn](鉱山)は聴覚上ほぼ同じに聞こえる。正式な歌詞はあくまでmindだが、mine(鉱山)と解釈した場合、"it’s such a fine line"は「かなり頼りないロープ」という意味にもなりうる。

Keep me searching for a heart of gold

And I’m getting old

俺に黄金の心を探させる

そして年老いていく

Keep me searching for a heart of gold

You keep me searching and I’m growing old

Keep me searching for a heart of gold

I’ve been a miner for a heart of gold

そいつは俺に黄金の心を探させる

お前は俺に黄金の心を求めさせる

そして俺は年老いていく

俺に黄金の心を探させる

俺は黄金の心を探し求めている坑夫だ