【歌詞対訳】”Bye Bye Love” / The Everly Brothers

2024年2月7日

エヴァリー・ブラザーズはケンタッキー州出身のドン・エヴァリー(1937-2021)、フィル・エヴァリー(1939-2014)からなる兄弟デュオ。手がけたのは彼らに多くの楽曲を提供したフェリス&ブードロー・ブライアント。サイモン&ガーファンクルは彼らに大きな影響を受けていて、『明日に架ける橋』(Bridge Over Troubled Water, 1970)の中で同曲をカバーしている。他にはジョージ・ハリスンが、友人であるエリック・クラプトンのもとへ去っていったパティ・ボイドへのあてつけを歌詞にしてカバーしてもいるが、これははっきり言って迷曲だろう。

デル・シャノンの「悲しき街角」といい、救いがないくらい悲しい歌だ。でも曲調は妙に明るく軽快で、そのへんのアンバランスなところがいい。どうでもいいけれど、僕は中学生のときにサガンの『悲しみよこんにちは』(Bonjour tristesse, 1954)を読んで、知ってはいけない世界の一端を垣間見たような気分になったものだ。「バイ・バイ・ラヴ」は1957年だが、フランスとアメリカだし、たぶん何の関係もない。ただ、何かこの時代特有の感傷的な雰囲気というところでは相通じるところがあるような気がする。

“Bye Bye Love" (Written by Felice and Boudleaux Bryant)

Bye-bye love

Bye-bye happiness

Hello loneliness

I think I’m gonna cry

バイバイ、ラヴ

バイバイ、幸せよ

こんにちは、孤独よ

涙が出そうだ

Bye-bye love

Bye-bye sweet caress

Hello emptiness

I feel like I could die

バイバイ、ラヴ

バイバイ、やさしい抱擁

こんにちは、虚しさ

死んだってかまわない気分だ

Bye-bye my love, goodbye

There goes my baby with someone new

She sure looks happy, I sure am blue

She was my baby ‘til he stepped in

Goodbye to romance that might’ve been

バイバイ、恋人よ、さようなら

僕の恋人は誰か新しいやつと去っていく

彼女はたしかに幸せそうだ、僕のほうはブルーだけど

あいつが割りこんでくるまで彼女は僕の恋人だったんだ

ありえたかもしれないロマンスにさようならをしよう

Bye-bye love

Bye-bye happiness

Hello loneliness

I think I’m gonna cry

バイバイ、ラヴ

バイバイ、幸せよ

こんにちは、孤独よ

涙が出そうだ

Bye-bye love

Bye-bye sweet caress

Hello emptiness

I feel like I could die

バイバイ、ラヴ

バイバイ、やさしい抱擁

こんにちは、虚しさ

死んだってかまわない気分だ

Bye-bye my love, goodbye

I’m through with romance, I’m through with love

I’m through with countin’ the stars above

And here’s the reason that I’m so free

My lovin’ baby is through with me

バイバイ、恋人よ、さようなら

ロマンスは終わってしまった、恋は終わってしまった

空の星を数えるのも終わりだ

僕がこんなに自由なわけはこういうことさ

大好きな恋人との関係は終わってしまった

Bye-bye love

Bye-bye happiness

Hello loneliness

I think I’m gonna cry

バイバイ、ラヴ

バイバイ、幸せよ

こんにちは、孤独よ

涙が出そうだ

Bye-bye love

Bye-bye sweet caress

Hello emptiness

I feel like I could die

バイバイ、ラヴ

バイバイ、やさしい抱擁

こんにちは、虚しさ

死んだってかまわない気分だ

Bye-bye my love, goodbye

Bye-bye my love, goodbye

Bye-bye my love, goodbye

Bye-bye my love, goodbye

バイバイ、恋人よ、さようなら

サイモン&ガーファンクルによるカバー。1968年にアイオワ州バーリントンのメモリアル講堂でライブ録音されたもの。オーディエンスの手拍子が入ってさらに明るい。