【歌詞対訳】”How Soon Is Now?” / The Smiths

2025年7月17日

セカンドアルバム『ミート・イズ・マーダー』(Meat Is Murder, 1985)からの一曲だが、もともとオリジナル盤には入っておらず、1992年~2011年のイギリス盤およびアメリカ盤にのみ収録されている。それもそのはずで、スミスは3分間ポップというものを標榜しているバンドだが、そこを大きく逸脱した6分越えの長尺な曲だし、何より細かく振動するようなヘヴィなギターサウンドがつくり出している異様な雰囲気はアルバムにまったく調和していない。"I am the son and the heir of a shyness that is criminally vulgar / I am the son and the heir of nothing in particular"はジョージ・エリオットの『ミドルマーチ』の一節をもじったもので、あとに出てくる"I am human and I need to be loved just like everybody else does"はスミスの全歌詞の中でも1、2位を争うくらいある種の人々の心に突き刺さるフレーズだと思う。あまりにも青臭く、どこまでも救いがない。永遠の孤独にはりつけにされた青年の魂の叫び。

*なつかしのt.A.T.u.もこの曲をカバーしている。200km/h in the Wrong Lane(時速200キロで逆走)っていうタイトルのアルバムに入れるのなら、むしろ"There Is a Light That Never Goes Out"のほうがよかったのでは。

“How Soon Is Now?" (written by Morrissey and Johnny Marr)

I am the son

And the heir

Of a shyness that is criminally vulgar

I am the son

And the heir

Of nothing in particular

「ハウ・スーン・イズ・ナウ?」

僕は犯罪といっていいほど低俗な引っ込み思案の

息子であり

跡取りだ

僕は取るに足りないものの

息子であり

跡取りだ

You shut your mouth

How can you say

I go about things the wrong way

I am human and I need to be loved

Just like everybody else does

いいかげん黙れよ

僕の物事への取り組み方が間違っているなんて

よくも言えるな

僕は人間なんだ 愛されないとダメなんだ

他のみんなとおなじようにね

There’s a club, if you’d like to go

You could meet somebody who really loves you

So you go, and you stand on your own

And you leave on your own

And you go home, and you cry

And you want to die

クラブがあるよ、もし行きたいんならだけど

君のことをほんとうに愛してくれる誰かに出会えるかもね

で、君は行くんだろ それから一人ぼっちで突っ立って

一人ぼっちで立ち去って

家に帰ってきて 泣いて

そして死んでしまいたいと思うんだ

When you say it’s gonna happen 'now’

Well, when exactly do you mean?

See I’ve already waited too long

And all my hope is gone

「今に」変わるよって君は言うけど

それっていつなのか正確にいってくれよ

ほら、僕はもうあまりに長く待っているせいで

希望はすっかりついえてしまったんだ