【歌詞対訳】”I Kissed a Girl” / Katy Perry
デビューアルバム『ワン・オブ・ザ・ボーイズ』(One of the Boys, 2008)からの1stシングル。ニューエディションのジャケットはなんだかグレイシー・エイブラムスの最新作と雰囲気いっしょじゃない?というどうでもいいことに気づいた。
女性の同性愛をほのめかして煽情的なロックナンバーだが、もはやこれも「懐かしの」という形容詞がつくようになった観がある。未来のことはわからないが、いまよりももっとLGBTQへの理解が進んだら、「これのどこが煽情的なの?」と感じる世代も出てくるかもしれない。個人的にはむしろそうなるほうが望ましいとは思うが、このまま少子化が進めばそう遠くない未来において立ち行かなくなる日本ではまあ無理な話。
最近扱ったロードの"Shapeshifter"もそうだが、「頭のなかの声が告げる」("the voice in my head says")とか、この曲の「育ちのいい女の子がすることじゃない」("It’s not what good girls do")、「もう良心にはしたがえないの」("Hard to obey")という表現に示されるように、社会的に正しいとされること(あるいは大多数にとって正しいとみなされる規範)と、そこから逸脱したいという欲望とのあいだで生じる葛藤、そういうものが表出するときのスリルに僕はどうも惹きつけられるようだ。ドラマというものは葛藤があるところに生じるもので、葛藤のない欲望というものは下品にしかならない(マーティン・スコセッシの映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』がいい例だろう。あれはドラマではなくて、一個の人間のモンスターレベルの欲望を描くことにのみ重きがおかれている作品といえる)。
ケイティ自身の性自認はどうなっているのか知らないが、両親は牧師ということなので、まちがいなく育ちはいい。だからこそ同性愛をテーマとしているこの曲はよりいっそう煽情的になりうるわけだが、問題なのはこのミュージックビデオの結末で、この一連の出来事が単なる夢、つまりファンタジーであったことが明かされる。これはケイティが演じる歌い手のバイセクシュアリティをほのめかしているとみることもできるが、ふつうにみれば異性愛規範の正しさを強化しているだけである。これも戦略なのだろうけど、曲だけ聞くのと、あわせてビデオを見るのとでは受け取り方がかなり変わってくるということだ。
“I Kissed a Girl”(written by Katy Perry, Lucasz Gottwald, Max Martin and Cathy Dennis)
This was never the way I planned
Not my intention
I got so brave, drink in hand
Lost my discretion
It’s not what I’m used to
Just wanna try you on
I’m curious for you
Caught my attention
「アイ・キスト・ア・ガール」
これは前もって考えていたことじゃなかった
こんなつもりじゃなかった
飲み物を片手に、私はすごく大胆になってた
慎みを失くしてしまった
こういうことには慣れてないの
ただあなたを試してみたいだけ
どう、私ってそそるでしょ
あなたは私の注意を惹きつけた
I kissed a girl and I liked itThe taste of her cherry ChapStick
I kissed a girl just to try it
I hope my boyfriend don’t mind it
It felt so wrong, it felt so right
Don’t mean I’m in love tonight
I kissed a girl and I liked it
I liked it
私は女の子にキスした 悪くなかった
彼女のチェリー・チャップスティックの味*
ためしに女の子にキスしてみた
私のボーイフレンドが気にしないといいけど
それはすごく間違ってると感じた、すごく正しいと感じた
今夜 恋に落ちたってわけじゃないのよ
女の子にキスした 悪くなかった
悪くなかった
*チェリーフレーバーのリップクリーム。
No, I don’t even know your nameIt doesn’t matter
You’re my experimental game
Just human nature
It’s not what good girls do
Not how they should behave
My head gets so confused
Hard to obey
ねえ、あなたの名前だって知らないのよ
でもそんなことはどうでもいい
あなたは私の実験相手
たんなる人の性よ
育ちのいい女の子がすることじゃない
こんな振る舞いはすべきじゃない
頭がすごく混乱しちゃう
もう良心にはしたがえないの
I kissed a girl and I liked itThe taste of her cherry ChapStick
I kissed a girl just to try it
I hope my boyfriend don’t mind it
It felt so wrong, it felt so right
Don’t mean I’m in love tonight
I kissed a girl and I liked it
I liked it
彼女のチェリー・チャップスティックの味
ためしに女の子にキスしてみた
私のボーイフレンドが気にしないといいけど
それはすごく間違ってると感じた、すごく正しいと感じた
今夜 恋に落ちたってわけじゃないのよ
女の子にキスした 悪くなかった
悪くなかった
Us girls, we are so magicalSoft skin, red lips, so kissable
Hard to resist, so touchable
Too good to deny it
Ain’t no big deal, it’s innocent
私たち女の子はとってもマジカル
やわらかい肌、赤い唇、まさにキスするのにうってつけ
抵抗してもムダ、まさにさわるのにうってつけ
あまりによすぎて否定できない
どうってことはない、イノセントなだけ
I kissed a girl and I liked itThe taste of her cherry ChapStick
I kissed a girl just to try it
I hope my boyfriend don’t mind it
It felt so wrong, it felt so right
Don’t mean I’m in love tonight
I kissed a girl and I liked it
I liked it
私は女の子にキスした 悪くなかった
彼女のチェリー・チャップスティックの味
ためしに女の子にキスしてみた
私のボーイフレンドが気にしないといいけど
それはすごく間違ってると感じた、すごく正しいと感じた
今夜 恋に落ちたってわけじゃないのよ
女の子にキスした 悪くなかった
悪くなかった








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