【歌詞対訳】”Sorrow” / The National

2024年12月15日

5枚目のアルバム『ハイ・ヴァイオレット』(High Violet, 2010)に収録。この曲はザ・ナショナル・ファンにとっては非常に有名なもので、というのは、アイスランド出身の現代芸術家ラグナル・キャルタンソンが彼らと制作した「たくさんの悲哀」という映像作品があるからだ。その内容は、6時間かけてこの曲を105回繰り返し演奏するというもの。僕は現代芸術というものはほとんどよくわからないのだけど、こんなのよくザ・ナショナルのメンバーもOKしたな。悲劇の中の喜劇を見つける…みたいなコンセプトがいちおうあるらしいが、普通に考えて常軌を逸しているじゃないですか。それとも、ザ・ナショナルの本物のファンを名乗りたいのであれば、このビデオインスタレーションをどうにかして6時間ぶっ通しで見てみろというつもりなのだろうか。いや、さすがにそこまで暇じゃないんで… ということで、僕はいまだにザ・ナショナルの本物のファンにはなれないようだ。なお、"sorrow"という語は「悲哀、悲痛」といったニュアンスを持っているが、くどくなるのでここでは単に「悲しみ」という訳で通した。

“Sorrow” (written by Aaron Dessner and Matt Berninger)

Sorrow found me when I was young

Sorrow waited, sorrow won

Sorrow, they put me on the pill

It’s in my honey, it’s in my milk

「悲しみ」

若かった頃、僕は悲しみに見出された

悲しみは待ち伏せし、悲しみは勝った

悲しみよ、やつらは僕を薬へと向かわせた

それは僕の蜂蜜のなかに、僕のミルクのなかにある

Don’t leave my hyper heart alone on the water

Cover me in rag and bone, sympathy

'Cause I don’t wanna get over you

I don’t wanna get over you

僕の高ぶった心を水のうえに置き去りにしないでくれ

憐みよ、ぼろ切れと骨で僕を包んでくれ

なぜなら僕はお前を乗り越えたくないからだ

僕はお前を乗り越えたくない

Sorrow’s my body on the waves

Sorrow’s a girl inside my cake

I live in a city sorrow built

It’s in my honey, it’s in my milk

悲しみは波に揺れる僕の体

悲しみは僕のケーキの中にいる女の子

僕は悲しみが築いた街で暮らしている

それは僕の蜂蜜のなかに、僕のミルクのなかにある

Don’t leave my hyper heart alone on the water

Cover me in rag and bone, sympathy

'Cause I don’t wanna get over you

I don’t wanna get over you

僕の高ぶった心を水のうえに置き去りにしないでくれ

憐みよ、ぼろ切れと骨で僕を包んでくれ

なぜなら僕はお前を乗り越えたくないからだ

僕はお前を乗り越えたくない

Don’t leave my hyper heart alone on the water

Cover me in rag and bone, sympathy

'Cause I don’t wanna get over you

I don’t wanna get over you

僕の高ぶった心を水のうえに置き去りにしないでくれ

憐みよ、ぼろ切れと骨で僕を包んでくれ

なぜなら僕はお前を乗り越えたくないからだ

僕はお前を乗り越えたくない